完全に自己満記事なのですが、欲しい欲しいと思っていたアレを手に入れたので、お付き合いください(笑)
昨年名刺入れを購入したときに、「いつかは…」と思い焦がれていたモノを買いました。
姫路革細工(通称「姫革」)のお財布。_:(´ཀ`」 ∠):
いちご柄に一瞬で心を奪われまして、ためらいなく衝動買いしてしまいました(笑)
見てください!!この繊細な線入れと色付け。
いちごのツブツブまで、とっても丁寧に描いてあるんです_:(´ཀ`」 ∠):
しかもよく見ると、いちごも葉っぱも二色で色付けされている!!
この繊細さ、細部の拘りに、職人さんの信念を感じます。
ひとつひとつ、細かい作業を重ねて、私の手元にこの作品が届いているんだなぁと。
お財布一つで一杯飲めそうなくらい見惚れてしまいました_:(´ཀ`」 ∠):←(笑)
ここで、「姫路革細工」が初耳の方に、少しだけ紹介させていただきますね。
実は、姫路市は、全国シェア約7割を占める成牛革の名産地で、特に、全国でも類を見ない「白なめし革」の特産地として知られています。
じゃあ、「白なめし革」って何?ですよね?
「白なめし革」というのは、鞣しの方法の一つなのですが、簡潔に表現すると、“化学薬品を使わず、塩や植物の油などを用いて手作業で2~4ヶ月かけて鞣された革”であり、白くて柔らかいことが特徴の、1000年以上の伝統を誇る伝統工芸品です。
(詳しくはこちらをご覧ください。
【じばさん館ホームページ】http://himeji.jibasan.jp/leather/shironameshi/index.html
【姫路発 職人と匠の技ホームページ】http://himeji.jibasan.jp/takumi/nitta/index.html)
革って茶色か肌色じゃないの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それは化学染料を使用し鞣した際になる色で、牛本来の色は、この色だそうです。
さて、ここまで聞いて「姫路白なめし革」ってなんだかすごい!!と思われましたでしょうか。
さらにすごいのが、この職人技の絵付け。
真っ白な牛革になるまでにすでに2~4ヶ月かかっているのに、そこからさらに筆で絵付けし、漆をほどこして、さびをつけるのです!!
ここまでくると、なんだか感動してきますね(;;)
これだけすごい地場産業なのですが、実は、こうして最終製品として販売される市場はとても少なく、その多くは、東京や海外などで有名ブランドに変身して販売されているのです。
つまり、姫路のタンナーさん達は、“下請け”であるケースがほとんどなんですね。
他の産業と同じく、一般的に、“下請け”では利益率が低いことが知られています。
これだけ手間をかけた革製品であるにもかかわらず、儲からないため、職人さんの後継者が不足していることが、大きな課題となっています。
公務員の仕事(本業)とは今のところまったく関係ないのですが(汗)、これだけすごい伝統技術は、ぜひ後世に引き継いでいってほしい。
何より、ひとつひとつの作品が、本当に素晴らしい!!!!!
勉強不足ながら、そんな気持ちで、今日は紹介させていただきましたm(__)m
丁寧に作り上げられたこのお財布を、これから大切に使っていきたいと思います。
なお、もしこの財布を使っている私を見かけても、「アラフォーなのにいちご柄?」というツッコミはなしでお願いしますw
お読みいただきありがとうございました。
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