流山市視察旅行レポートの続きです。
今回、とても胸に響いたお言葉があります。
それは、「市民と一緒にまちを創る、その過程そのものが重要」という河尻マーケティング課長のお言葉です。
元々流山おおたかの森駅周辺は未開発の地だったため、流山市は、一つずつ市民と一緒にまちを創ってきたそうです。
その積み重ねにより、現在の流山市が構築されているとのこと。
マーケティングによる明確なターゲット設定に加え、移住者も参画したまちづくりを大切に育んできた。
流山市では、まちづくりに参画するチャレンジングな人材が称賛され、その取り組みを見て、まちを創れることに魅力を感じた人がさらに移住。
移住の好循環が生まれている。
例えば、南口広場の商業ビルの景観は、市が規制することなく、民間企業同士の協議により合意。
また今回の「森のマルシェ」の装飾に使用された数えきれないほどの風船は、市民の方が徹夜して設置してくれたそうです。
「流山市民や事業者が、皆で盛り上げようとしてくださるんです。」
と仰る河尻さんの表情は、なんだか誇らしそうに見えました。
実際、「森のマルシェ」は、行政が主体となり、ある一定の目標を達成するために実施しているものではなく、市民が主体となり、市民のやりたいことを一緒に創り上げるために実施しているイベントだそうで、危険なこと、法令上できないこと以外は基本的にGO、とのこと。
行政がどうしたいか、行政が何をやるか、ではなく、主体は市民であり、市民と一緒にまちを創っていくその時間と経験にこそ価値がある。
お言葉一つひとつの【主語】が、ブレずに【市民】である河尻課長の姿勢を目の前にすると、職員としての自分の立ち振る舞いに喝を入れていただいたような気がしました。
私たちは簡単に「市民協働」や「市民参画」という言葉を使うけれど、その言葉自体に大きな違和感を感じた視察となりました。
さて、もう一つ、皆様にお伝えしたい名言がありますので、vol.3に続きます。
■市民は行政と協働を創れるか
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