視察旅行のおまけとして、私の所感を書いていきたいと思います。(あくまでも私見です。)
今回の視察旅行、実は出産後初めての一人旅行でした。
長女が9歳なので、9年ぶり?と思ったのですが、よく考えたら結婚後は夫と一緒に旅行に行っていたので、一人での旅行は13年以上ぶりということになります。
結婚・出産後って、一人旅行、行きにくいですよね。
現実的に、調整事項が増えるからだと思います。(子ども達のお世話どうするかとか。)
だから今回、単身で流山市に伺えたことは、私にとって大変感慨深かったです。
と同時に、記念すべき単身旅行で他都市の視察を希望するほど、姫路市のビジョンや方向性が気になってしまうのはなぜだろう?と考えてみました。
………私、目的がわからないことをこなすことが極度に苦手なんですよね。
何に使うかわからない資料をひたすら整理するなど、何の意味があるかわからない作業が苦手で、逆にどんなに大変でも、「これはやる意義がある」と思うことに対しては、たとえ私財やプライベートの時間であっても投じることができます。
だから、目の前の業務にどれほどの意義があるのか判断する指標が欲しいと、12年前、市職員になってから悶々と感じてきた気持ちを整理するため、他都市の視察を通して自分なりの答えを出したかったのだと思います。
姫路市の都市ビジョンである「ともに生き ともに輝く にぎわい交流拠点都市 姫路」は、個人的に、【ともに生き ともに輝く】の前半部分と、【にぎわい交流拠点都市 姫路】の後半部分に分けられると考えています。
【ともに生き ともに輝く】は、人口規模にかかわらず、どの自治体、どの地域でも人が心豊かに生きていくために必要な「ウェルビーイング」の部分、
【にぎわい交流拠点都市 姫路】は、播磨地域における姫路市固有の役割であり、「ローカルハブ」としての部分、であると考えています。
実際に、今年視察に行った島根県海士町や兵庫県朝来市でも、【ともに生き ともに輝く】とほぼ同意義のキャッチフレーズが設定されており、人口規模に関わらず、人間が尊厳をもって幸せに生きていくために必要で、普遍的なものだと感じました。
一方で、【にぎわい交流拠点都市 姫路】は、人口52万人の中核市であり、播磨地域の中心都市である姫路市が、播磨圏域全体を考えたときに担うべき役割であると感じています。
姫路市はこの役割を担うため、その責任感からかターゲティングが苦手で、現状は全方位的な政策が中心であると感じます。
SDGsのような誰一人取り残さない理念はもちろん大切です。
命の優劣を付けるわけでもありません。
ただ、少子高齢化・人口減少時代に突入し、将来的な市税収入等の減少によりこれまでと同じ事業を継続することは不可能であることが明白である中、個人の幸福追求と市全体の福利向上を実現するためには、対策でなく政策としてターゲットを絞った質の高い事業にシフトし、市民と行政が同じ方向を向いて自分たちのまちを自分たちで創っていく必要性があると思いました。
子ども達が大人になったときに、故郷が誇れるまちでありますように。
母として、また一市民としての願いです。
長かった流山市視察旅行レポート、これにて終了です。
お読みいただきありがとうございました。
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